- 「そろそろ子どもに習い事をさせた方がいいかな?」
- 「英語は早めに習い事としてやっておくべき?」
- 「自分が英語嫌いでできなかったから、子どもには英語を好きになってほしい」
子供が小さいうちから英語を学ばせることが、本当に必要なのか悩みますよね。
グローバル化が進むなか、将来の選択肢を広げられる英語の習得は重要になってきています。
子どもが英語に触れるチャンスをできるだけ与えて、「英語を得意になってほしい」と考えるご家庭も多いでしょう。
そうであれば、子どもに英会話をやらせるのはやめましょう。
「無理にやらせるのは意味がない、むしろ逆効果」です。
しかし、「強制的にやらせる」のは中長期的に見て逆効果ですが、本人に興味ややる気があるのであれば逆に挑戦させるべきです。
また、習い事として英語学習を始めることは、多くのメリットがあります。
子どもの英語学習について悩んでいる親御さんのために、英語の習い事をさせる必要性や始めるタイミング、年齢別のおすすめ英語学習方法を紹介します。
子どもに英会話を習わせてもムダな3つの理由
「なぜ子どもに英会話をやらせるのをオススメしないか」3つの理由を紹介します。
自発的にやる気が無ければやっても意味がまったくない
どんな習いごとにも言えることですが、自発的にやる気がなければ意味がないとハッキリ言えます。
「ムリやりにでも英語を習わせた方が、英語の授業でロケットスタートが切れる」なんてことはないと断言できます。
親が申し込んだということで、しょうがなくやっている、続けているという子たちが多くいます。
ただ、そのような子たちは、英会話教室でレッスンを受けているにも関わらず、学校での英語の成績がいいわけではありません。
やはり、本人のやる気がなければやっても意味がありません。
逆に言えば、本人が英語に凄く興味があって、意欲的なら「絶対にやらせるべき」です。
ですので、英会話にムリやり通わせるのではなく、まずは「子どもが興味をもつ」ように仕向けるのが一番重要です。
嫌いになれば下手になる
みなさんは子ども時代に習いごとをして、その習いごとを嫌いになった経験はありますか?
私は母の友人が水泳教室をやっていたこともあり、水泳をやらされていましたが、案の定泳ぐことが大嫌いになりやめました。
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、その逆です。
過去の習いごとのせいにするわけでは決してありませんが、今でも泳げません。笑
子どもにとってやらされているという感情は、負の連鎖しか生まれません。
一旦嫌いになったものを、もう一度好きになるというのはなかなか難しいものです。
親が英会話教室に通わせたがために本人が英語嫌いになるのでは、長いスパンで見た時、確実に逆効果になります。
幼少期にネイティブと高頻度での接触が必要
幼少期から英語をやってきたアドバンテージが発生するシチュエーションは、日本語の喋れないネイティブと高頻度で過ごすことです。
ネイティブ同等レベル以上の講師がいないレッスンに通っても意味がないしお金のムダ。
そして、子どもの時間のムダというのが言いたくはありませんが現実です。
中途半端な講師に教えられるくらいなら、自分で子どもと一緒に勉強するほうがよっぽど経済的ですし効果的です。
「自分が出来ないから子どもには好きでもない英会話をやらせる」これはきつい言い方で言えば親のエゴです。
まずは親と一緒に英語を家でやってみて、興味が出たら英会話スクールに通うのが理想的なステップです。
無駄になる英語の学習方法
具体的にどんな学習方法だと効果が期待できないのか、時間の無駄になってしまう学習方法を3つ紹介します。
週に一回程度の英会話教室は無駄になる
英語の習得には、3,000時間が必要だと言われています。
仮に、英会話教室で週に一回の英語学習をした場合、英語を習得するのに膨大な時間が掛かることが分かります。
3,000時間までにかかる日数を計算すると、
英会話のみの場合
一回の授業時間を60分とし、それを週に4回
60分×4回で月に学べる時間は、4時間
4時間×12か月(1年)で、48時間
1年間で英語を学べる時間はわずか48時間で、3,000時間までは、あと2,952時間必要になります。
10年間でも残り2,520時間も必要になります。
単純に英会話教室だけで計算すると、英語を習得するのに10年以上の時間が必要になってしまいます。
また、英語は継続して学習を続けなければすぐに忘れてしまいます。
英語を話せるようになるには、学習時間を多く取る必要があります。
そのため、週に一回程度の英会話教室だけでは大きな効果を得られないことがよく分かります。
子供の頃の文法の勉強は無駄になってしまう
子供の頃に文法の勉強を学ぶのは、無駄になってしまいます。
理由は、文法の理解は大人でも難しいからです。
日本語と文字の配置が異なる英語は、大人でも理解するのに時間がかかります。
それを日本語もままならない子供のときから学ぶとなると、頭が混乱し次第に嫌いになりやすいです。
文法は英語習得のつまずきポイントで、英語学習で退屈な部分です。
文法の勉強は一切しなくても、英語圏の方と常に話して、相手をマネながら「喋る」「聞く」を繰り返すうちに文法も自然と身に付きます。
日本語と同じように、まずは聞いてマネして喋ることの方がよっぽど重要で、喋れることで楽しいと実感できます。
子供の頃から英語を勉強するのであれば、まずは「喋る」「聞く」から始めましょう。
家庭での英語学習をしていないと無駄になる
英会話教室での授業時間は、1回当たり長くても1時間です。
それを週に1回行った程度では、言語を習得する3,000時間には到底足らず、また週に1回程度の授業ではすぐに忘れてしまいます。
ですので、英会話教室に通っているだけではあまり意味を成しません。
例えば、中学校や高校の歴史の授業で戦国時代の合戦について勉強をしているはずです。
しかし、合戦の将軍が誰と誰であったか、いつ起きたのか詳細に覚えている方は少ないです。
その理由が、日常生活で使っていないからです。
一度学んだことを繰り返し使わないと、自然と忘れてしまいます。
それと同じように、英語も学んだだけでは意味がなく、日常生活で繰り返し使わないと英語力は身に付きません。
英語力を伸ばすには家庭でも英語に触れる機会を増やす必要があります。
楽しく上達する子供英会話の学習方法
何のために英語を勉強させるのか、目的を作ることは難しいものです。
目的がないとモチベーションの維持が難しく、継続も大変です。
そこで、家庭でもできる楽しく英語が上達していく学習方法を3つ紹介します。
オンライン英会話で学習時間を伸ばす
英会話教室に加え、オンライン英会話で学習時間を伸ばす方法があります。
英会話教室とは違い、マンツーマンでの授業なので「喋る」「聞く」という時間が多くなります。
また、英会話教室に比べて料金も比較的安く、週に3~4回程度の授業を受けることができます。
ネット回線やパソコンが必要になるので、英会話教室と合わせ受けるとなると費用も高くはなります。
ですが、家庭で授業を受けられるので送り迎えの必要もなく、自分の時間を確保することもできます。
オンライン英会話は、英語習得に必要な「喋る」「聞く」を効率よく学べるため、子供に英会話を学ばせるには有効な手段と言えます。
英語を使う機会が増えることで、自然と英語力も身に付き気付いたころにはペラペラと喋れるようになっているでしょう。
DVDや英語のアニメを視聴して聞く時間を増やす
2つ目の方法が、子供向けのDVDやアニメでの視聴です。
日常的に英語を聞く時間を増やすことで、マネして喋るようになります。
子供向けのDVDでは「スポンジボブ」や「おさるのジョージ」などが挙げられます。
Youtubeでは「Shaun the Sheep」や「Miffy」「Peter Rabbit」などが視聴できます。
子供向けのアニメは難しい単語が使われておらず、ストーリー自体も見ているだけで楽しめるものが多くあります。
大人が映画や海外ドラマで英語を勉強するのと同じように、子供向けのDVDやアニメでの英語学習も非常に有効な手段です。
まずは、無料で視聴できるYoutube上で検索して見せてあげると良いでしょう。
英語アプリで楽しく勉強する
3つ目の方法が、英語アプリで体感的に楽しく勉強する方法です。
勉強と聞くと退屈で面倒と嫌なイメージがありますが、「ゲーム」であれば楽しいイメージがあり子供も積極的に参加します。
アプリだと「Lingokids」や「Fun English」といったアプリが人気です。
「Lingokids」は年齢合わせたアクティビティーが選択できるのが特徴です。
「Fun English」は、アウトプット型のアプリで内容はシンプルなものが多いので、すぐに楽しくゲームをスタートできるのが特徴です。
どちらも無料でインストールできるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
最後に、この記事で紹介したことをまとめていきます。
英会話が無駄になってしまう学習方法
- 週に一度の英会話教室
- 文法の勉強
- 勉強時間の短さ
英語の習得には3,000時間が必要と言われており、週に一回程度の英会話教室などでは全然足りません。
また、子供の頃は「喋る」「聞く」をメインに勉強すると上達していきます。
楽しく上達する英語学習方法
- オンライン英会話
- DVDや英語のアニメ
- 英語アプリで楽しく勉強
上記の方法は自宅で手軽に行うことができ、「楽しい」をメインとした勉強方法になります。
子供は英語学習をするときに目的を作ることが非常に難しくモチベーションを維持するのも大変です。
ですが、「楽しい」というイメージを与えることで積極的に英語学習に取り込み、継続していくことができます。
この記事で紹介した学習方法をぜひ取り入れてみてください。
高校生、大人になってから英語をはじめても遅くはない
思春期を越えてから英語に興味をもつ人も多くいます。
興味をもつ年齢はさまざまです。
高校生の時かもしれないし、大学生、社会人になってからかもしれません。
興味が出た時にはじめても、遅いなんてことはまったくありません。
高校英語レベル、大学受験レベルの英語能力があれば、はじめの土台はしっかりしています。
勘違いされている方が多いのですが、今の時代英語が少しできるからといって大きなアドバンテージが生まれるわけではありません。
英語が喋れるといって、かなり高いステータスにはなりません。
できるに越したことはありませんが、英語ができるだけで素晴らしい未来が約束される訳でもないのです。
やる気のある子はガンガン成長する
ここまでネガティブなことばかりで大変申し訳ないのですが、最後にひとつ強調しておきたいのは
「英語にやる気や興味がある子は伸びる」
あくまでも「親がやらせる」というのがムダだと言っているだけで、英語に興味があったり、やる気のある子には効果があるのは間違いありません。
たとえば…
- 将来キャビンアテンダントになりたいから英語をがんばっている子
- 海外でサッカーをやりたいから英語もがんばりたいと思っている子
- お父さんと海外ドラマを観ていて英語自体に興味がある子
など、自発的に興味がある子や、英語に関連する目標や夢がある子は総じてガンガン伸びます。
「子どもに英会話をやらせるかどうか…?」
最終的な結論をいえば、「本人が英語に対してやる気と興味をもっているかどうか」コレに尽きます。
もちろん英語に興味がある子たちはガンガン挑戦してほしい!と思っています。