2020年度より始まった小学校3年生からの英語教育の必修化によって、子ども向け英語学習がますます注目されています。
子どもに英語を好きになってもらうために、親御さんは自宅でどんなサポートができるでしょうか?
また、小学生になる前から英会話を学ばせたいと思っている親御さんも多いでしょう。
今回は、子どもが英会話を楽しんで学習できるように、親御さんが自宅でできることを中心に紹介します。
目次
子どもに英語を好きになってもらうために、親が自宅でできること
自宅で英語にたくさん触れる機会作り
現在は日本にいても英語に接するチャンスはたくさんあります。
日常生活の中で英語に接することで、子どもたちは英語に興味を持つようになります。
英語に興味をもつことで、小学校での英語の授業や、英会話教室のレッスンも、戸惑うことが少なくなります。
こどもに興味を持たせるには、例えば、
- 子どもたちが興味を持つようなテレビの子ども向け英語番組やYouTubeの英語チャンネルを一緒に見る
- 働いている外国人の店員さんに挨拶、声をかけてみる
- 英語の絵本を読んであげる
- 英語を使ったゲームをする
- やさしい英語の歌を一緒に歌う
- 日常の挨拶に、“Good morning!”や“Good night!”といった英語を加えてみる
など、自分の片言の英語でも通じた、英語の歌が歌えるようになったという楽しい経験があると英語好きになります。
また、将来かなりの時間をかけて英文法を勉強するのも楽になります。
親御さんは子どもに英会話を教えることができなくても、自宅でできるサポートはたくさんあるのです。
家庭用の英語教材を使う
家庭用の英語教材は、子どもが自宅で英語に親しむのに、とても役立つツールです。
ですが、DVDやCD、絵本、おもちゃ、カードゲームをはじめ、家庭用の英語教材は多岐にわたるため、選ぶのに迷ってしまいますよね。
教材選びのポイントはいろいろあると思いますが、次の2つは分かりやすいので参考にしてみてください。
1つ目は「子どもの興味がある教材」、2つ目は「子どものレベルに合った教材」です。
1つ目の「子どもの興味がある教材」は、英語になじみがなくても、教材自体が興味のあることであれば、子どももその教材をやってみようと思うに違いありません。
たとえば、歌が好きなら音楽CD、アニメや映画が好きならDVD、本が好きなら絵本、遊ぶことが好きなら、おもちゃやカードゲームといった教材です。
子どもの好きなキャラクターが登場するものや、興味を持っている内容がテーマの教材も良いでしょう。
子どものことを誰よりも知る保護者だからこそできる、最高のサポートです。
「子どもの興味がある教材」である程度しぼったら、次に2つ目の「子どものレベルに合った教材」で、さらにしぼっていきます。
レベルに合う合わないが大事な理由は、教材が難しすぎてもやさしすぎても、子どもの興味が薄れやすいからです。
そして、教材の候補が決まってきたら、最後は子どもに選ばせてください。
自分で選ぶことで子どもは教材に愛着が増し、意欲的に取り組んでくれるでしょう。
子どもをやる気にさせるコツ
強制しない
子どもたちに英語を教えるときは、子どもたちが英語に興味と関心を示したときに始めるのが一番効果的です。
たとえば、テレビの英語番組を楽しそうに見ている、英語の歌を覚えて口ずさんでいる。
そんな様子が見えたら、本格的に英語を教えるのに適した時期のサイン。
まったく英語に関心がないときに、「勉強しなさい」と言うと逆に英語が嫌いになり、それがずっと続くとまったく英語の勉強は断固拒否の状況になりかねません。
時々、母親が英語を習わせたくて無理やりレッスンを始める子どももいますが、逆にとても苦労することになります。
その子どもにとって最適な時期にレッスンを始めることがなにより大切です。
嫌いになってしまったら二度と英語に興味を示さなくなる可能性もあります。
まずは、英語に興味が出るようにうまく誘導してあげましょう。
十分に褒めてあげる
幼児が喜んで英語に取り組むには褒めることが大切です。
アメとムチなら、アメの方が確実に効果があります。
英語の習得には長い時間がかかりますので、根気よく続けるには褒め言葉が重要になります。
一つの単語でも言えたら、「good」「very good」「good job」「excellent」 「〇〇のことを英語でも言えるの!?すごいね」などと褒めてあげると、子どもたちはがぜんやる気を出します。
どんな些細なことでもこの歳で英語ができるのはスゴイことですので、一つひとつ丁寧に褒めてあげましょう。
間違えても叱らない
最初から完璧な人はいません。
誰でも間違えながら覚えていくものです。
わが子が間違えたからと言って、チクチク叱らないようにしましょう。
叱られてやる気を出す可能性があるのはもっと成長してからであって、幼児に勉強で叱るのはデメリットしかありません。
取り組む時間の習慣化
家庭用の英語教材を使う場合は、自宅でいつでもできるからこそ、逆に三日坊主になってしまったり、だらだらと取り組んでしまうというデメリットもあります。
それらを避けるためにも、保護者は子どもが英語教材に取り組むことが習慣化できるようサポートしてあげましょう。
英語教材は気が向いた時にだけさせるのではなく、例えば夕食後の30分などのように、決まった時間にさせると良いでしょう。
保護者は子どもに、「夕食の後に〇〇のDVDを一緒に見ようか」などと、声をかけてあげてください。
子どもは「夕食後の30分は英語の時間」と意識づけられるようになり、自然と夕食後という決まった時間に取り組むようになるでしょう。
目標を具体的に立てる
ほかにも、「1日に3つ単語を覚える」「1か月で歌を歌えるようになる」など、目標を具体的に立てることもオススメです。
英語教材への取り組みにハリや弾みもつき、自宅だとつい甘えてだらだらしてしまうことが避けられますし、目標を達成することに気持ちの良さを感じるでしょう。
加えて、目標達成という成功体験の積み重ねが、子どもの自信にもつながります。
英語も英会話も、ますます好きになってくれやすくなります。
目標を立てるときには、達成しやすいように、最初は小さめの目標からはじめましょう。
保護者が決めるのではなく、サポートしながら、子ども自身に立てさせることもポイントです。
保護者も子どもと一緒に楽しむ
子どもが家庭用の英語教材を続けるためには、子ども自身が「英語は楽しい」と思うことが大切です。
家庭用の英語教材は子どものためのものですが、子どもだけにさせるのではなく、時には親御さんも子どもと一緒に楽しみながらやってみましょう。
子どもと一緒に、英語の歌を歌ったり、アルファベットを使ったゲームをしたり、英語の絵本を読んだりしてみてください。
子どもは「英語=楽しい」と思うようになり、英語教材への取り組みもますます意欲的になったり、もっと英語に興味を持ってくれやすくなります。
オンライン英会話のメリット
英会話教室以外でオススメの英会話学習法は、オンライン英会話です。
オンライン英会話は、スマホやパソコンがあれば場所を選ばず好きな日時にレッスンを受けられるので、近くに英会話教室がない場合や、英会話教室のレッスン日時に合わせられないときに、うってつけの英会話の学習方法です。
さらに、自宅でレッスンを受けることができるので、教室まで送り迎えをしなくて良いことも魅力の一つです。
また、恥ずかしがり屋で英会話教室の直接対面のレッスンではあまり話ができない子どもが、オンラインではしっかりと英語で話をすることができるという意見もあります。
一人ひとりの子どものペースに合わせて学習することができるといったメリットもあります。
子どもがオンライン英会話で学習したことを、より効果的に身に付けるためには、英会話教室と同様に自宅で保護者が子どもに学習した内容を聞いたり、できるようになったことをしっかりほめてあげると良いでしょう。