「英語を学ばせたいけど、嫌がって何もできない…」
「ぜんぜん英語に興味をもってくれない」
「英語教室に行きたくないと駄々をこねる…」
グローバル時代が到来し、小学校での英語の教科化など、日本でも英語教育が大きく変化しています。
そんな中、「将来のために英語が必要だから、子供に早く学ばせたい!」と思う、親御さんの気持ちばかりが先走り、子供が英語を嫌がって、思うように学習をしてくれないというケースもよくあります。
子供のためと思ってがんばっているのに、イヤがられると悲しいし、ストレスも溜まりますし、不安になりますよね。
ただ、子供が英語を嫌がるのには必ず理由や共通点があります。
そこで、子供が英語を嫌がる理由や、どうやったら英語に興味をもち、楽しく学べるかをご紹介します。
この記事でわかること
- 子供が英語を嫌がる原因
- 子供を英語好きにするポイント
- 小さいうちに大切な英語の学習方法
- 英語学習の必要性
目次
【英語が楽しくないと感じてる?】
子どもが英語を嫌がる6つの理由
子供が英語を楽しいと思わなかったり、英語教室に通いたくないと思うのには必ず理由があります。
なぜなら、子どもが英語を楽しんで学べていたり、通っている英語教室が楽しければ、嫌がることはありません。
一番いけないのは、子どもが英語を嫌がる理由をまったく聞かないで、こちらの気持ちや意見ばかりを押し付けることです。
すると、どんどん英語嫌いになり、最終的には勉強嫌いになります。
まずは理由を聞くことが大切です。
そして、英語を嫌がる理由は、以下の6つのどれかに当てはまることが多いです。
- 内容がつまらない
- むずかしい内容になっている
- 理解できないまま進んでいる
- 勉強だと思いこんでしまっている
- 友人や先生との関係に問題がある
- 無理に英語教室に通わせている
では、それぞれについて、詳しく解説します。
①内容がつまらない
一番多いのが、「現在学んでいる内容がつまらない」というケースです。
これは、使用している英語教材や、通っている英語教室のレッスン内容に楽しさを感じることができていないことが原因です。
子どもに問題があるというより、中身に問題がある場合が多いです。
保護者の方のなかには「楽しめるかどうかは自分次第!」と思う方もいるかもしれません。
それは一理ありますが、現実的に考えるとそう思えるのは、中学生~大人くらいです。
幼稚園〜小学校中学年のお子さんだと、内容がおもしろくなくても、内容を工夫して自分で楽しみながら学習をすることはむずかしいです。
ですので、幼児~小学生の段階は、英語教材のコンテンツや、英語を教える側(教室・講師)の工夫が重要です。
英語を教える側が、いかに「勉強と思わせずに、楽しく英語に触れさせるか」が最大のポイントです。
英語がまったくわからない状態で、英語の絵本の朗読をやっても子どもは興味を持ちませんし、アルファベットを書かせようとしても勉強として捉えてしまい、長く続きません。
子どもが英語を嫌がる場合は、今使用している英語教材の内容や、通っている教室のレッスン内容に目を向けるようにしましょう。
②むずかしい内容になっている
次に多いのが、現在学んでいる英語の教材や英語教室のレッスン内容がお子さんの英語レベルに合っていないパターンです。
お子さんの英語レベルに合った教材を使用しないと、楽しめませんし、むずかしさばかり感じて長続きしません。
このパターンで多いのが、オールネイティブの英語教室に通っているケースです。
オールイングリッシュの授業はついていける子と、ついていけない子の真っ二つに分かれます。
英語ができたり、積極的に発言できる子はどんどん伸びていきますが、発言するのが苦手だったり、英語の基礎が身についていないまま内容だけがむずかしくなったりすると、どんどん置いてけぼりになってしまいます…。
よく、子どもの頃に英語漬けになるのがいいと聞いて、考えもせずにオールイングリッシュの英語教室に通わせるご家庭がありますが、これはけっこうリスキーです。
オールイングリッシュの英語教室に通う場合は、レッスンの内容とお子さんの英語レベルが合っているかをチェックするようにしましょう。
そして、もう一つが、英検などを目標に置いて、ガチガチの文法などを詰め込んでいるケースです。
この教え方になると、子どもは「英語=勉強」と捉えます。
また、英語の文法はかなり論理的です。
子どもが本格的に物事を論理的に考えたり、規則性を考えたりすることができるのは早くても小学5、6年生です。
小さいうちに、いきなり文法を詰め込んでも、子どもは楽しさを感じるどころか、「英語=むずかしくて、つまらないもの」と思ってしまいます。
いきなり文法を学ばせたり、アルファベットを暗記させたりしていないかチェックすることも大切です。
③理解できないまま進んでいる
繰り返しになりますが、親御さんの気持ちばかり先走って、お子さんの英語レベルに合ってない内容をやらせていたり、通っている英語教室のレッスンの内容についていけていないために英語を嫌がっている可能性があります。
子どもが確実にできる内容か見直し、お子さんの英語レベルを正確に把握して、できる内容からやっていきましょう。
④勉強だと思いこんでしまっている
先ほどもお伝えしたように、子どもが「英語=勉強」と捉え、英語自体を楽しめていない可能性があります。
たとえば、
- アルファベットをいきなり暗記させる
- 単語をむりやり暗記させる
- ガチガチの文法をいきなり詰め込む
- 英語の長めの文章を読ませる
などなど…。
このように、いかにも勉強という感じになると、子どもは英語自体に興味をもつどころか、どんどん嫌がり、最終的に「英語キライ」になってしまうことも…。
今一度、いまの内容が「勉強要素ばかりになっていないか」を見直すことが大切です。
⑤友人や先生との関係に問題がある
これは意外とよくあることで、英語自体がきらいではなく、英語教室内に問題があるケースです。
やっかいなのが、子どもがなかなか自分から言い出せないことです。
ですので、お母さんお父さんが慎重にお子さんを観察すること、そしてこまめに話を聞いて、話してくるのを待つのが大切です。
実際、「◯◯ちゃんが嫌だから行きたくない」「△△先生、むずかしいし、こわいからイヤだ」ということもあります。
このような要因で英語を嫌がるケースがあることも頭の片隅に置いておきましょう。
⑥無理に英語教室に通わせている
親が英語を話せるようになって欲しいという期待から、無理に通わせて逆に英語が嫌いになったというケースです。
小さい子供にとっては英語が大切かどうかなんてわかりませんよね。
本人が英語が好きで楽しく思っているわけでもないのに、興味のないうちから、親の考えで無理に英語教室に通わせると英語が嫌いになる原因になります。
まずは英語に興味をもたせる事からはじめましょう。
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英語好きにするには勉強と思わせない工夫がポイント!
子どもが英語を嫌がる理由として多いものを6つご紹介しましたが、このうち①~④は、すべて「英語の内容」に関するものです。
- 内容自体がつまらない
- 内容がむずかしい
- 内容が理解できないまま進んでいる
- 勉強と思ってしまう内容になっている
などなど…。
ですが、子どもが「英語=楽しい」と思うことができれば、おのずと上の問題は解決できます。
ですので、乳幼児期~小学生の時期は、なるべく英語の本質的な学びよりも、ゲーム感覚で楽しく学んだり、覚えたフレーズをたくさん使って友達同士や親子で話したりすることのほうが大切です。
幼児期であれば、まずは英語の歌やアニメなどから入るのがオススメです。
リトミックなどもありますが、それに英語を掛け合わせるイメージです。
歌やダンスに合わせて英語に触れることで、子どもはリズムにのって英語の歌を口ずさんだり、覚えたりします。
アニメであれば、好きなキャラクターや視覚的な刺激と同時に、耳から英語を聞き入れることができます。
このように「英語×子どもが楽しめる要素」を掛け合わせて、子どもが「楽しい!」と感じるようにさせることが大切です。
また、いきなり単語を覚えさせるのではなく、ゲームのなかに取り入れながら教えると楽しいと感じてくれやすくなります。
色を英語で教える時に、ただ、色を見せて英語の言い方を教えるのではなく、「red」と行ったら、赤いものをタッチするなど、体を動かす要素を取り入れて、子ども同士で競争させたりするのもオススメです。
CDやDVD、カラーのテキスト教材など、今はたくさん優れた教材が出ています。
大切なのは「使い方・工夫」なのです。
ちょっとでも、子どもが「楽しい!」と思える仕掛けを作ってあげるだけでも、その後の取り組み方は変わってきます。
特に幼稚園~小学校中学年くらいまでの男の子であれば、体を動かすことが大好きですので、運動要素を取り入れるといいでしょう。
女の子であれば、おままごと的な要素を取り入れたりするのも一つの方法です。
工夫の仕方はいろいろとあります。
日本語を話せるようになるために、ひらがなやカタカナ・漢字の練習などだけしかやらない、ということはありませんよね。
日々、日本語に触れ、テレビでみたり、音で聞いたりして、徐々に話せるようになります。
英語も一緒で、英語のための英語を勉強をするのではなく、日々の生活のなかで自然と英語に触れる回数を多くすることが大切です。
それは家のなかでも同じで、英語に自然にふれられる瞬間・機会を用意したり、仕掛けてあげることが大切です。
まずは子どもが英語を勉強として捉えるのではなく、「楽しい!」と感じられる工夫ができる英語教材や環境を整えてあげるようにしましょう。
まずは『リスニング』『スピーキング』を重視
どんなことから身に付ければいいか、ということも難しい問題ですよね。
幼児期~小学生までは、とにかく、「聞く」→「口に発する」というメニューをオススメします。
この時期は「英語を話せる」ということではなく、耳で聞いたフレーズを実際に使って、使いこなせるようにするという認識で大丈夫です。
音の聞き分けは幼少期のリスニングが重要ですし、きれいな発音、「英語をしゃべることへの抵抗感・恥ずかしさ」を感じないようにするために「聞いた内容を口から発すること」も大切です。
「書く」ことは、小学校に入ってから少しずつ意識すればまったく問題ありません。
まずはアルファベットを書けることよりも、
- 英語を聞き取れること
- 聞いた内容をそのままの発音でリピートできること
を重視しましょう。
この練習には英語の歌などがオススメです。
リズムがあったほうが、聞いていても楽しく、フレーズも自然に覚えて口ずさめるようになるからです。
また、簡単なフレーズは親子やお友達同士で実際に使ってみるのもいい練習になります。
幼児~小学生4年生くらいまでは、とにかく
- 「聞く」
- 「聞いたものを口から発する」
の2つを大切にしましょう。
英会話ができると将来の選択肢が増える
小学校で英語が得意になると、中学や高校でも英語の勉強にやる気が出て、大学受験や就職でも有利になります。
また、英会話ができると将来の選択肢が増え、収入にも大きく影響してきます。
ポイント
- 子供が楽しんで英語の勉強をするようになり学校の成績も上がってきた
- YouTubeで英語のアニメを見せると内容が理解して楽しんでいる
- 英語が得意となり自信がついたため、他の科目の勉強にもやる気が出てくる
- 留学したり海外で働きたいと希望したときに英語力が助けになる
- 年々英語の重要性が増しており、英語レベルにより収入に差が出てくる
今後ますますグローバル化社会に変化していきます。
英語というコミュニケーションツールが使えることは、さらに重宝されるようになります。
お子さんの将来の可能性を広げてあげませんか?
お子さんに英語や英会話を身に着けさせるには、最初が肝心です。
「英語って楽しい」と思わせることができたら勝ち!
すると親が何も言わなくても自分からどんどん英語に触れて学んでいきます。
英語が得意になれば学校の試験や就職などにも有利になり、お子さんの将来の選択肢や収入も増えるでしょう。
幼児期はネイティブの発音を聞くことで英語耳が育ちやすい時期と言われているので、その期間をぜひ有効に使ってください。
まとめ
子どもが英語を嫌がる原因やそれを改善するための方法についてご紹介してきました。
まず、子どもが英語を嫌がったときはぜったいに理由があるので、それをじっくり聞いてあげてください。
理由を聞きもせずに、むりやりそのまま英語をやらせたり、知識を詰め込んだりすると英語嫌いになってしまいます。
英語嫌いがどんどん悪化すると、英語アレルギーになって、英語を勉強することはもちろん、英語を見たくもないということになりまねません。
そうなると、もう一度英語を勉強できるようにするまでに時間がかかり、順調に英語を学んでいる子どもとの間に差も生じます。
特に幼稚園~小学生のお子さんにはむりやり押し付けるのではなく、子どもが続けやすい方法で英語に細く長く触れさせることが大切です。
もし、今お子さんが英語を楽しめていない理由が英語のコンテンツであるなら、それを改善することが必要です。
子どもが英語を勉強として認識せず、「英語は楽しい!」と思えるような工夫や仕掛けをしてあげましょう。
英語が嫌いになる原因
- 内容がつまらない
- むずかしい内容になっている
- 理解できないまま進んでいる
- 勉強だと思いこんでしまっている
- 友人や先生との関係に問題がある
- 無理に英語教室に通わせている
英語を好きにする方法
英語を勉強と思わせない
子どもの英語学習で大切な事
まずは「リスニング」と「スピーキング」が大切
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P.S
ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございました。
最後までこの記事を読まれたということは、「あなたが本気でお子さんに向き合っている証拠」だと私は確信しています。
一般的に、ネットの記事は最後まで読む人は3割程度だと言われています。
つまり、悩んでいるフリをしながら結局は、本気じゃない、心の奥底では大した事だと思っていないという事です。
そんな中、あなたは最後まで記事を読まれたという事は、お子さんに真剣に向き合っている証拠です。
大変なことや、悩むことも多々あると思います。
ですが、真剣にお子さんに向き合っているあなたのお子さんであれば、きっと明るい未来が訪れると確信しています。
これからも、どうぞお子さんと真剣に向き合ってあげてください。