英語の習いはじめで「英語に興味がある子」と「英語に興味がない子」にはっきりと分かれます。
この差を調査してみると、英語に興味を持つようなきっかけを家庭でつくっていることがわかりました。
子供は、自然に英語に興味を示すようにはならないという事です。
ちょっとしたきっかけを作ることで、英語に興味がない子でも、やがて興味を持つようになるのです。
その方法を、7つ紹介します。
2020年度から新しい指導要領がはじまり、小学校3年生から英語の授業が取り入れられました。
小学校で英語の授業が始まる前に、早め早めに英語に興味・関心を持つようにしたい。
うちの子、英語にたいしてぜんぜん興味・関心がないから、どうにかしたい。
そのように思う方はぜひ参考にしてみてください。
目次
1.「英語の歌」から音に親しませる
1つめの方法は「英語の歌」を聞かせるです。
外国語の習得には音から入るのがもっとも効果的です。
音楽は、子どもが「勉強」という意識なしに、自然と興味・関心を持つことができます。
英語のできる子の親御さんたちは以下のような工夫をしています。
- 乳幼児期から、日本語の童謡にまぜて英語の童謡も聞かせていた
- 車で移動するときはつねに「アルファベットの歌」を2人で大合唱
- ディズニーが好きなので英語版CDを買って聞かせたらドハマりした
- わたしが洋楽好きで家事のあいだじゅう流していたら、いつのまにか子どもが歌えるように
みんなに共通するポイントは
「乳幼児~小学校低学年という早い時期に」
「移動や家事をしながら、ついでに」
という2点です。
できるだけ早い時期から、肩ひじはらずに英語の歌を聞かせることが、英語に興味を持たせるきっかけとして効果的です。
2.「英語の絵本」を読み聞かせる
2つめの方法は「英語の絵本」を読み聞かせるです。
この方法は、英語の文に親しむきっかけになるという点で効果的です。
英語の文にも親しんでおかないと、英語の「読み」「書き」の勉強に入ったときにつまずいてしまいます。
英語の歌や英会話教室で「聞く」「話す」には親しんでいるけど、英語の文にはまったく触れておらず、「Hello」さえ読めない小学生も多くいます。
こういう子は中学生以降の英語でつまずきやすくなります。
英語の文にも早くから興味・関心を持たせることが必要です。
ですが、最初から長い英文の絵本は必要ありません。
1ページに1文ていどの、絵だけ見たら内容がわかるものからはじめるといいでしょう。
日本語の絵本とおなじように読み聞かせて、子どもが「どんな意味?」と言ってきたら教えてあげましょう。
3歳以降の、あるていど日本語がわかる年齢からはじめるといいでしょう。
3.「英語カード」で遊ばせる
3つめは「英語カード」をおもちゃにするという方法です。
これも英語の文に早くから親しませる効果があります。
使い方のポイントは、フラッシュカードのようにいかにも勉強としてさせるのではなく、子どもに勝手に遊ばせることです。
親が「さあ、カードで勉強させるぞ!」と意気込んでしまっては、子どもは興味を示すどころか、引いてしまいます。
使い方だけ教えて、あとは勝手に遊ばせたほうが子どもの意欲は高まり、より興味を持ったまま長続きするでしょう。
とくに、英語カードに音声が付いているもののほうがより効果的です。
カードリーダーに通したら音が流れる、CDが付いていて、流れた音に合うカードをかるた取りのように取るなどできるものがいいでしょう。
4.「アルファベットの表」を
よく見る場所に貼る
アルファベットの表を貼るのも、英語の文に早くから親しませる効果があります。
アルファベットは英語の原子みたいなものです。
26文字をすべて覚えたら英語の書きにつながります。
家のなかで、子どもがよく見る場所に貼っておくと、アルファベットを覚えるきっかけになるでしょう。
貼る場所で多いのが「お風呂」です。
防水性の表をお風呂場の壁に貼って、毎日浴槽につかりながら、一緒に読んで遊ぶと子供も遊び感覚で覚えることができるでしょう。
ただひとつ注意点があって、「これ読める?」なんて子どもを試さないこと。
試された時点で、勉強です。
まず読んであげて、一緒に読んで、そしてひとりで読めたらほめる。
この流れを忘れずに、「勉強」ではなくて「遊び」として楽しく興味を持たせましょう。
5.「練習帳」をつかって
英語の書きも楽しませる
絵本、カード、アルファベットの表で英語の「読み」に慣れてきたら、今度は「書き」にも触れさせましょう。
小学校5年生になると英語の本格的な書きがはじまります。
できるだけ早めに、アルファベットの大文字・小文字、身近な単語、自分の名前などを書けるようになっておくと英語の苦手意識も持ちにくくなります。
いろいろな英語用の練習帳がありますが、選ぶときのポイントは、
- 負担の少ないように、最初はなぞり書きから
- 子どもの興味・関心が高まるように工夫してあるもの
- 音声付きだとなお良い
という3点を基準に選ぶといいでしょう。
6.ふだんの生活に
ちょっとした「英会話」を入れる
ふだんの生活のなかに「ちょっとした英会話」を取り入れましょう。
難しく考えなくても、学校で英語を習い始めると簡単にできます。
たとえば「今日の英語はどんなこと習ったの?」と聞きます。
それに対して子どもが、
「えーとねぇ、What’s your name? とか」と言ったら、
「My name is Saki!」と答える。
これだけでいいんです。
ようは、習った英語を使う機会がある、ということを子どもに認識させればいいんです。
すると子供も、さらに英語に興味を持つようになり、関心が高まり、意欲や態度もかわります。
家庭でのちょっとした英会話が、子どもの意欲を高めるきっかけになります。
ただ、恥ずかしがり屋の人にはむずかしいようです。
「パパが英語で答えられなかったら、罰ゲームでお風呂掃除と決めてます」と、むりやり巻き込んでいるお母さんもいました。
すばらしいアイデアですね。
7.海外に触れさせる
「海外に触れさせる」ことを意識してみましょう。
例えば、テレビや雑誌、YouTube、世界地図などを使って、海外の綺麗な景色や動物、植物、食べ物、スポーツなど子どもが興味のあるものを見せることで海外に興味を持つきっかけになります。
海外に興味を持ち出したら、そこに行くには英語が必要と教えてあげれば自然と英語にも興味が湧くかもしれません。
YouTubeの旅行チャンネルや子供用チャンネルを利用しながら英語や海外に興味をもってもらいましょう。
まとめ
以上、子どもに「英語に興味を持たせるための7つの方法」を紹介しました。
- 「英語の歌」から音に親しませる
- 「英語の絵本」を読み聞かせる
- 「英語カード」で遊ばせる
- 「アルファベットの表」をよく見る場所に貼る
- 「練習帳」をつかって英語の書きも楽しませる
- ふだんの生活にちょっとした「英会話」を入れる
- 海外に触れらせる
幼児、小学生、中学生と、いまの子どもの年齢にあわせて、最適なきっかけを作ってあげてください。