これは、本当によくある話です。
ということは、「子供を英会話教室に通わせるのは無意味なの?」と疑問に思いますよね。
と思うことでしょう。
「なぜ子供たちは家で英語を話してくれないのか?」
「話してもらう方法があるのか?」
この2点について、解説していきます。
子供が英語を家で話さない理由
家で話さない理由は、ズバリ「家で英語を話す必要性がないから」です。
例をひとつご紹介します。
お母さんと小学1年生の子供、それに知り合いのママ友が一緒にいます。
ママ友が1年生の子に聞きました。
「英語習い始めたんだって?英語で何か言ってみて」
するとその子は、黙ってしまいました。
アレ?と横にいるお母さんは、ちょっと困り顔でこうフォローします。
「ほら、apple とか dog とか cat とか、習ったでしょう」
でも子供は黙ったままです。
「なぜこうなるか」というと、その子供にとって「英語を話す理由がないから」です。
「英語で何か言って」と言われても、なぜ何か言う必要があるのか、子供にも理由が必要なんです。
外国人の先生は英語だけで会話します。
その人に伝えるには「英語を話さないと通じない」というように、理由が必要です。
子供だからといって軽く見てはいけません。
私自身の経験談もひとつ挙げます。
私は高校生で英語をまともに勉強し始めた一人で、中学生まで英語は赤点。
多少勉強したところで、せいぜい30〜40点がやっとといった所でした。
高校に入りなんとか英検準2級までは取得できたのですが、私が英語ができるようになったと聞いて、中学生の頃の友人はこう言いました。
「英検受かったの?じゃあ、なにか英語で話してみて」と。
私は言葉を詰まらせました。
「何を話せばいいか、分からない…」
冗談で何かさらりと言おうか、自己紹介はできなくもないけど、なんか不自然で、ちょっと恥ずかしくて。
そして、元々全く英語ができなかった私のイメージが濃い友人に「本当に英語しゃべれるの~??笑」とからかわれたのを覚えています。
それが、そっくりそのまま、子供にもあてはまると思います。
昔、とある年配の著名人の話で、こんなのがありました。
「幼稚園生の孫がインターナショナルスクールに行ってるから、英語話してと聞いてみたんだけど、孫はこう言ったんだ。おじいちゃん英語わからないでしょ、だからボクがおじいちゃんに話してもわからないし、意味ないでしょ。日本語で話そうよ」と。
もうひとつ、英会話の先生だけが集まる、悩み相談会での出来事のお話もします。
「ウチの生徒の保護者から、おたくで英語3年も通わせてるのに、いっこうに家で英語しゃべってくれないんですよね、ウチの息子」と言われたそうです。
その悩みを聞いていた会場30人ほど、全員がウンウンと頷き苦笑いしたそうです。
それほど、この質問はよくあることで、その解決法もいたってシンプルです。
家で子供に
英語を話してもらうには?
英語を話してもらうには「理由」が必要だということがお分かりいただけたかと思います。
理由があれば、子供は英語を話してくれるかもしれないという事です。
ですので、英語を話す理由を作ってあげましょう。
例えば、
- 「お母さん、携帯って英語で何て言うか忘れちゃった、教えて?」
- 「今度、お父さんが働く会社に外国人のお客さんが来るから、一緒に英語話す練習したいんだ」
- 「家でも練習したら、もっと上手になるって、英語の先生が言ってたから、お母さんと一緒に練習してみようよ」
どの理由も「家族」が巻き込まれていることが大切です。
子供にだけやらせようとすると、抵抗されてしまいます。
「なんでボクだけ?」となります。
「お母さんもお父さんも、家で英語を話すのが普通」という環境にすると、自然と英語を話すのがあたりまえになります。
何事も不自然ではいけません。
家でもどこでも、英語に触れる機会があればあるほど、そしてそれが自然であればあるほど、子供の英語力は上がります。
お母さん、お父さんが家で英語をペラペラ話す必要はありません。
これを機に、家を「英語を話すことが普通」の状態にしてみるのはいかがでしょうか?
家庭での英語学習についてはこちら
P.S
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